通話4時間越え! 深夜のオンラインゲーム

通話4時間越え! 深夜のオンラインゲーム

 

近年、ゲーム産業では、オンラインプラットホーム(オンラインゲーム・スマホ向けゲームアプリ)の市場規模が急激に拡大しています。現在の若者にとって、インターネットゲームをする際、スマートフォンのコミュニケーションアプリやSNSが必要不可欠になっています。

 

そこで今回は、深夜、離れた場所にいる友人とオンラインゲームをする大学生の実態を調査しました。

 

 

ゲームプレイ中――無料通話アプリは繋ぎっぱなし

 

オンラインゲームは、離れたところにいる友人や、不特定多数のプレイヤーとオンライン上で対戦したり、協力したりしながらプレーできるゲームです。

 

今回の調査に協力してくれた大学生たちは、オンラインゲームをする際、次の複数のツールを同時に利用していました。

Skype――友人や家族と無料通話ができるインターネット電話サービス

LINE――無料通話メールアプリ

Twitter――投稿した短文を友人や世界中の人と共有するSNS

 

そして彼らは、ゲームプレイ中もSkypeを接続し、通話をしながらゲームをしていました。その通話時間はゲーム中、ゲーム後も含め、なんと4時間を超えています。

 

2016年3月21日 23時40分 (フィールドノーツより)

 

太田…都内の大学に通う大学2年生。大学近くのアパートに一人暮らし中。自他共に認めるオタクであり、アニメやゲームにとても詳しい。

 

太田はパソコンのTwitterで先輩の動向を確認するが、なにも動きはなかったようだ。麻雀仲間とのグループLINEを確認するが連絡はない。太田はそのグループLINEに「そろそろ集まれます?」と催促をする。

24時、約束の時間になったが未だにLINE上での反応は1人だけ。そこでTwitterを確認し、「ぜんぜん集まらない」という内容のTweetをして先輩たちに集合を促す。4分ほど過ぎたとき、LINEに2人目からの反応があった。Twitterを見ているがもう1人からは未だに反応はない。間もなく最後の1人からLINEに連絡があった。ここからSkypeでの4人同時通話を試みる。24時20分、相手から電話がかかってくるとやっとSkypeでの会話を始めることができた。

 

太田くんは、チャットはLINE、通話はSkypeと使い分けていました。LINEは連絡に優れていますが、通信状態が悪く通話には適していません。逆に、Skypeは通話には優れていますが、チャットには「既読」(相手が読んだことが通知される機能)もなく使いづらいといいます。

 

オンラインゲームをするだけで十分楽しいはずなのに、なぜ長時間通話を繋ぎ続けているのでしょうか。

 

 

なぜオンラインゲームをするのか?

 

長時間通話の内容から、友人とオンラインゲームをする理由として2つのパターンがあることがわかりました。

 

パターン① 「世間話のためのオンラインゲーム」

 

プレイヤーはゲームのためというよりも、世間話や近況報告をするきっかけとしてオンラインゲームを利用しています。実際、世間話のためにしばしばゲームを長く中断しています。ゲームが終わってからも長電話が続きます。

 

(フィールドノーツより)

2015年3月21日24時32分

麻雀のオンラインゲーム上で対局が始まると、麻雀の局面に大きな動きがあったときには麻雀の話をするが、それ以外は打ちながら麻雀に関係のない様々な話題(高尾山、ゲーム、バイト、サークル、野球、アニメなど)について話をしている。話し続け、1時42分終局。オンライン麻雀サイトを閉じた。麻雀が終わってもSkypeは続き、コンピューターの関連の話、新発売予定の携帯電話の話、新しいアニメを見るべきかどうかなど会話が弾む。1時間近くたってもアニメの話、アニメソングのランキングについての話、アニメのイベント情報の交換など会話が続いた。この後も雑談は早朝4時半まで続いた。

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パターン② 「とりあえず寂しいから電話」

 

こちらは、ゲームそのものを楽しむためにオンラインゲームをするパターンです。電話を繋ぎっぱなしにしているにもかかわらず、お互い無言の時間や、独り言をつぶやく様子が見られました。

 

 

ゲームは進めず話で盛り上がったり、通話中でも黙ってゲームに専念していたりと、オンラインゲームをするのにも理由はさまざま。ただどちらの場合も、オンラインゲームやスマートフォンを使って、離れたところにいる友人と時間を共有しようとしているのです。

 明治大学商学部   村田弾正

明治大学商学部

 村田弾正

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