高校で部活を引退し、大学でお酒を飲むようになって太った!という女子大生は多いでしょう。今回の調査協力者の中には、高校時代から8キロも太った人がいました。太ってしまった女子大生は、すぐに痩せたいとダイエットに即効性を求めます。そんなとき、彼女たちは何を基準にダイエット商品を買うのでしょうか。

ダイエットで重視するのは 口コミ

ダイエット商品を購入する際、もっとも重要なのは、口コミと友人の成功例であるようです。ここで、2人のダイエット中の女子大生の行動を見てみましょう。


 

ダイエット中の春子 (フィールドノーツより)

春子とヒカリは大学の友人。久しぶりに学校の帰りにコーヒーをのみに行くことになった。

春子はもともと学校の近くの喫茶レストランで食事をする予定だったが、そこへ向かう途中、最近ダイエットに成功した友人Aに出会った。Aの脚の細さを褒めると、Aがダイエット中に利用していたお勧めのサラダ屋さんを紹介してくれた。(下図)

すると、春子は行く予定だった喫茶レストランではなくそのお店に行こうとヒカリに提案した。


実際にダイエットに成功した友人の細くなった脚をみて、「その子のダイエット方法を真似すれば痩せられるかも」と思ったそうです。


ダイエット中のともこ (フィールドノーツより)

ともことヒカリは高校の友人。大学は違うけれども、週に1度会ってランチを食べる仲。その日、ともこはダイエット中にもかかわらず牛カツを食べたいという。ともこのリクエストに応え、ランチは牛カツに。

ともこは食事中、ヒカリが痩せたことに気づき、何をしたか尋ねる。ヒカリは、ヨガに通ったと教えた。

ともこは「実はヨガかジムに通うか迷ってる」と言う。ヒカリは、「ジムは時間がかかるし、行かなくなるのでヨガにしたら」とアドバイス。

以前は、「ジムなんてお金かかるから行かない」と言っていたともこだが、その日の夜「ヨガのスクールに登録した」との連絡が。月額7500円。ジムよりも高額なのに


「ダイエットにお金をかけるのはナンセンス」と思っていたともこですが、ヒカリがダイエット成功したのを見てあっさりヨガに入会。お金よりもダイエットに成功するかもしれないという期待を優先させたのです。


ダイエット中のえり (フィールドノートより)

えりは、学校のクラスのメンバーと一緒に、ダイエットのグループLINEを作っています。グループ名は「FG」。FAT GIRLSの略なのです。

ここで毎日のように体重の報告をしています。

1人でもダイエットに成功するとLINEのトークが賑やかになり、どのようにダイエットをしたのか報告会が始まります。


ここでは、1対1ではなく集団でダイエットの情報交換が行われています。その頻度は高く、ダイエット情報に対する関心の高さが伺えます。

ダイエットに成功した友人という身近で確実な情報が与える影響力はすごく大きいことがわかりました。

 

メディア情報よりも身近な成功例を重視

 

女子大生たちはダイエットというなかなか成功できない課題を前に、LINEでダイエットグループをつくるなどして、情報交換にぬかりがありません。

 

そして、ダイエットに成功した友人の情報が一番信頼できると考えています。実際に友人の成功体験はすぐに真似されます。このように、ダイエット商品やサービスの購入に大事なのは、広告やメディアの情報よりも、友人からの口コミなのです。

 

                明治大学商学部 和智みなみ

                明治大学商学部
和智みなみ

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